PROJECT STORY リリファ西葛西
築33年の社宅が生まれ変わる 広さを武器に挑んだ、 リノベ×子育て×コミュニティ

Project Member
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2020年 入社
大西 隆文
(株)リビングライフ
ディベロップメント事業部開発部
副主任大規模開発用地営業。今回の物件の仕入れを担当。
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2013年 入社 荒川 阿美
(株)リビングライフ
ディベロップメント事業部 建設部 企画課
課長代理物件の商品企画。間取りやインテリア、デザインなどのハード面を担当。
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2013年 入社 福嶋 佑希子
(株)リビングライフ
ディベロップメント事業部事業企画部
現パーキング事業本部 副主任事業企画部として企画のソフト面を担当。
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2013年 入社
礒谷 雄輔
(株)リビングライフ
ディベロップメント事業部建設部課長代理施工監理として物件を完成へと導く。
“築33年の社宅”をどう活かすか

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大西
今回のリリファ西葛西プロジェクトは、築33年の社宅をファミリー向けに再生する取り組みでした。仕入れを担当した私がまず考えたのは「この建物にどんな未来を描けるだろう」ということ。古い物件ではありますが、専有面積が80平米を超える広さと、江戸川区の子育てしやすい環境が大きなアドバンテージになるんじゃないかと感じました。
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礒谷
私は建設部としてプロジェクトのスケジュール管理や予算調整、建築計画を担当しました。物件の方向性として、新築に寄せたデザイン提案よりも「リノベーション」の魅力を引き出し、競合する新築物件との差別化を図ろうと考えました。
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荒川
江戸川区の子育てニーズに応えるため、営業も交えた企画会議を週に1~2回開催して、企画を固めていきました。その結果、リビングライフホールディングス初のリノベーション物件での、ZEHオリエンテッド・一棟リノベ・子育てしやすい環境を作ろうの“三本柱”を軸にすることになったんです。
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大西
やっぱり80平米超の物件って今の新築ではなかなか難しいですし、江戸川区なら行政支援もある。販売チームからも「ファミリー層にウケそうだ」と好感触だったので、やる気が出ました。


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福嶋
私は2度の産休・育休を経験し、現在は子育てをしながら時短勤務をしているのですが、まさに今回の物件のターゲット層だったので、途中からこの企画に参加することになったんです。事業企画部としてソフト面を中心に担当していました。キッズルームなどの子ども向けのサービスだけでなく、子育てに奮闘するパパママをサポートするサービスを提供したい!と考えていたのですが、子育て世代の社員との座談会を開いたら、同じように「マンション内にゆるい助け合いがあると助かる」という声がすごく多かったんです。だから、間取りだけじゃなくて「暮らす人同士のつながり」をどう作るかが課題だと思いました。
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礒谷
築年数がいっている社宅を、家族連れに合わせて生まれ変わらせるのは挑戦的ですが、それだけ価値も高まると考えまして。大西さんが挙げたように「広さ」を武器にしつつ、荒川さんや福嶋さんがどう“子育てしやすいマンション”に仕立てるのか、私自身も楽しみでした。
ハードとソフトの両輪で
乗り越えた
ブランド&
コミュニティづくり
乗り越えた
ブランド&
コミュニティづくり

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荒川
ここからは、実際に具体化する過程が大変でしたよね。例えばZEHオリエンテッドや「東京こどもすくすく住宅認定制度」への対応。ZEHオリエンテッドに対応するには、既存躯体でも高い断熱性能や省エネ基準を満たす必要があり、外皮計算や設備の効率化など、通常のリノベ以上に緻密な調整が求められました。「東京こどもすくすく住宅認定制度」の認定にあたっては、礒谷課長が都庁とのやり取りでかなりバタバタしてましたよね(笑)。
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礒谷
いやもう、本当に(笑)。既存の躯体を活かしつつ性能を上げるとなると、インナーサッシの気密化、Low-E複層ガラスの採用、躯体の断熱性能の向上など、見えないところの調整がすごく多いんです。でもそこを妥協すると住み心地が下がるので、会社として「しっかりやりましょう」と背中を押してくれたのはありがたかったですね。

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荒川
ミキハウスの「子育てにやさしい住まいと環境」という認定も視野に入れていました。基準が細かくて、安全面への配慮や動線設計まで厳しくチェックされるんですよ。後からじゃ間に合わない部分も多いので、初期段階から意識してプランを作りこんでいきました。
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福嶋
私はハード面が進む一方で、「マンションに住む人がゆるくつながる仕組み」を整えようと動いていました。座談会で「子どもの騒音対策やちょっとした相談ごとを気軽に言い合えたら助かる」って意見がある中で、マンション内での他ご家族とのコミュニティがあまりないという声も多かったので、マンションのコミュニティ醸成アプリ『GOKINJO』を導入しませんかとプレゼンしたんです。マンションの住民間での情報交換や、譲りたいモノの仲介、マンションや自治会の情報入手などができるアプリで。
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荒川
最初は「アプリって使われるの?」といった疑問が挙がり、社内の説得に時間をかけましたよね。「費用対効果はどうなの」とか「本当に入居者が使ってくれるのか」とか。でも座談会での具体的なエピソードを共有したら、「そういうニーズは確かにあるんだな」とみんなが納得してくれた印象です。私はキッズルームやコミュニティラウンジの企画を進めてたので、アプリ×共用部がセットで機能したらいいなと思ってました。
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福嶋
アプリは開発会社さんと契約管理部や管理会社、建設部との間を行ったり来たりで、ちょっと大変でした(笑)。でも「座談会で出た声をちゃんと形にしたい」という思いがあったので、皆さんが協力してくれてスケジュールギリギリの中でも間に合わせることができました。


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大西
エントランスや外観も、結構議論になりましたよね。「リノベっぽさを出したいけど、新築っぽくやりすぎても味が消える」みたいな。庇を撤去して圧迫感を減らすとか、木目の柱をアクセントにして温かい印象にするとか、いろんな意見をすり合わせて今のデザインに行き着いたんですよね。
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礒谷
私も完成後に現地を見たとき、「あ、ここまで変わるんだ」と思いました(笑)。もともと社宅だった古い外観から、かなり今っぽい雰囲気になった。しかもただ新築っぽくするんじゃなくて、リノベ感をほどよく残せたのが良かったと思います。
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荒川
共用部のキッズルームは、世界の優れたあそび道具を扱うブランド『ボーネルンド』と一緒に安全性や遊びの導線を作りました。リビングライフホールディングスとしては初めて断熱素材をフル活用したリノベ案件でもあったし、子育て世帯へメリットをどこまで打ち出せるかが勝負でしたね。
街を変える力があり、
多くの人の生活を
豊かにする仕事
多くの人の生活を
豊かにする仕事

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福嶋
私は企画に携わったあと部署を異動したんですが、異動した後も皆さんから完成写真が届いたり、「イベントやりますよ」と連絡が来るんです。お客さまへの引渡しが始まり、アプリが始動しサービスの提供が始まったと聞くと嬉しいですね。みんなから「ちゃんと動いてるよ」って報告をもらえるのも、うちの“おせっかい精神”あってのことだなと感じます。
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大西
本当ですね。私もここまで大きなリノベ物件の仕入れは初めてだったので不安がありましたが、社内の“おせっかい”と言えるくらいのサポート体制があったおかげで、断熱や構造の知識を礒谷課長に教わったり、荒川さんや福嶋さんと連携して走り抜けることができました。結果的に「子育て支援×まちづくり」みたいなテーマがこれからもっと重要になると実感しましたね。
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礒谷
私も、今回の取り組みを通して「再生住宅には大きな未来がある」と確信したところがあります。新築だけじゃなく、古い建物をアップデートして、子育て世帯が快適に暮らせるようにするのは社会的にも意義がありますから。若い世代の意見を存分に取り入れられたのも大きなポイントでしたし、その背景には、お互いに手間を惜しまず協力し合う会社の社風があったと思います。
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荒川
私も今回ソフト面にも踏み込んでみて「街全体をデザインするプロジェクトにも挑戦してみたい」と欲が出ました(笑)。戸建てや集合住宅が混在するような大規模エリアをどうプランニングするかって、きっともっと難しいでしょうけど、やりがいもありそうですよね。そういう新しい挑戦にも、うちはみんながおせっかいなくらい協力してくれるから心強いです。


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福嶋
いろんな部署を経験すると、いろんな立場から街づくりに関われると思うんです。今はパーキング事業本部にいますが、いつかまた不動産開発に戻るかもしれないし、両方の視点を融合した企画ができるかもしれない。こうして部署が変わっても、仲間が「今どう?」って声をかけてくれるのがありがたいですし、そう考えるとワクワクします。
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大西
私はいつか家族を連れて「ここはパパが仕入れたマンションなんだよ」って自慢したい気持ちがあるんです(笑)。地図に残る仕事をしていると実感できるのが、不動産業界の魅力だと思います。大変なことも多いですけど、そのぶんやり遂げたときの達成感は大きいですね。こうやってお互いにサポートしながら成果を出せる社風だからこそ、挑戦してみようという気持ちになれるんだと思います。
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礒谷
本当に挑戦しやすい環境ですよね。今回のようなストック住宅の再生は、未来への大きな提案だと思います。新築だけが不動産じゃない、というのを広めたい。そこに価値を見いだせる人と一緒にチャレンジしたいです。
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荒川
営業から企画に転身して思ったんですが、やっぱりいろんな部署を経験したほうが視野が広がりますね。自分の得意分野を決めすぎないことで、可能性を広げられる環境があるのもうちの魅力ですよね。
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福嶋
私は一緒に働く仲間の存在が大きいですね。子どもが急に体調を崩してしまい出社できず、会議の参加が叶わないことがあったのですが、皆さんから「福嶋さんの意見を聞きたい」と言ってもらえて。急遽テレビ電話をつないで、泣いている子どもをあやしながらリモートで会議に参加したこともあります(笑)。私自身、小さな子どもがいてもみんなが笑顔で見守りつつフォローしてくれたから「やりたい」という気持ちを諦めずに済みました。
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大西
不動産の仕入れは責任も大きいですが、そのぶん街を変える力があり、たくさんの人の生活に関われる仕事です。私もまだまだ勉強中ですが、興味がある方はまず飛び込んでみてほしいですね。先輩たちや同期と一緒に、地図に残るプロジェクトを手がけていきましょう!

