新しいものは良いものだ、なんでも新しいものに取り替えよう。
いわゆるフルリノベーションという手法があります。
それはそれで新築と同じ住み心地を求める人には良いものでしょう。
でも、中古の良さ、リノベーションの良さってなんでしょうか。
中古には、新築には絶対に真似のできないもの、取り替えられないものがあります。
それは時間の流れです。
Tokyo Consummatory「南馬込ハウス」では時が流れ、良い味が出ている建具や
まだ使えるような設備については、エコという観点から、あえて再利用いたしました。
たとえば、廊下や玄関にある収納の建具。
既存のものは金属でルーバー状になっていて味わいのあるものなのですが、
そのままでは取手部分がつかみにくく、欠けてしまったものもありました。
そこで、スタッフ全員でこれに合う大きさの取手を探しまわり、
ぴったりのデザインのものを発見。
ちょっとのことですが、なるべくそのまま残し、
肌に直接触れる箇所や壊れた箇所は新しく使い勝手の良いものに。
暮らしかたを提案するリノベーションの部分にはこだわる、
そのままでも使える部分のリフォームの部分は最低限に留める、
そのうえで、もっと新しい設備を導入したいと言う方は、
ご自分でカスタマイズしていただく。
ちょっぴりレトロな愛着やまだ使えるものを大切にしながら、
新しい暮らし方をご提案する、そんなエコなリノベーション住宅です。