マンションに住むなら賃貸? それとも購入?

「マンションに住むか戸建てに住むか」という問題と同じように、新しい家に住もうと考えている多くの人が関心を寄せているのが「賃貸にするか購入にするか」という問題ではないでしょうか?
しかしそれも無理はありません、なぜならその選択はそこから何十年にも渡って居住者に大きな影響を与えてしまう可能性が高いからです。
今回はマンションを借りた場合と買った場合、それぞれのパターンで考えられる生活を比較しながら紹介していきたいと思います。
賃貸と購入の特徴を比較しよう
まずはマンションを借りた場合と買った場合の利点や欠点を、項目別にご紹介していきます。
1 費用
・賃貸
賃貸の場合は購入する場合に比べて初期費用が安く済むため、簡単かつ気軽に契約をすることができます。
また固定資産税や都市計画税などはマンションの管理費に含まれているため、そこから支出されていきます。
ただしいくら払っても入居費用が必要なくなることはないため、その部屋に住み続けている限りは家賃や更新料、駐車場代などを払い続ける必要があります。
・購入
購入の場合は契約時に頭金や諸費用が必要となり、また払い終えるまで住宅ローンを払い続けることになります。
しかし1度完済してしまえば、管理費・修繕積立金と固定資産税の支払いくらいし
か残らなくなるため、老後の金銭面の心配が大幅に減ります。
2 住み心地
・賃貸
一部の高級賃貸を除き「構造や設備が貧弱」「壁が薄く防音性が低い」「ペットの飼育ができない」「ピアノが置けない」
などの制限があるところが多くなっています。
・購入
賃貸に比べると上記で挙げたような構造や設備がしっかりしていて、入居者に対する制限も少なくなっています。
またマンションでも持ち家であればリフォームすることができるため、必要に応じて間取りを変更したりバリアフリーに改築したりすることができます。
3 メンテナンス
・賃貸
毎月の管理費や共有費の中に修繕費が含まれているため、自分でメンテナンスをする必要がありません。
また部屋の設備に不具合が発生した場合でも、多くの場合は管理会社が修理業者を手配してくれます。
・購入
一般的に共用部分の修繕やお手入れについては、マンションの所有者で構成する管理組合から建物管理を専門に行うマンション管理会社に依頼します。専有部分の修理
については、マンションの所有者が建物売主や施工会社、リフォーム会社などに個別で依頼する必要があります。
4 住み替え
・賃貸
ローンの支払いなどが無いため、何かの事情で住む場所を変えなければいけなくなった場合でも気軽に引越しをすることができます。
・購入
1度購入して生活を始めると気軽に住み替えをすることができません。
そのため同じマンションに住む近隣住民とのコミュニケーションが、賃貸の場合以上に大切になってきます。
賃貸と購入は老後に差が出る?

賃貸には無い、購入の最大のメリットとして挙げられるのがやはり「資産価値」ではないでしょうか。
賃貸の場合は家賃を支払ってもそれが資産として残ることはありませんが、マンションを購入してローンを完済した後は、家や土地を1つの資産として運用することができます。
また賃貸に住み続けた場合に懸念されるのが老後の生活です。
定年退職までに持ち家のローンを完済すればその後の生活はだいぶ楽になりますが、
賃貸の場合は一生に渡って家賃を払い続けなければならないため、年金と貯金だけで生活していくのは非常に困難であるといえるでしょう。
マンションを購入して住宅ローンを完済すれば老後の生活費が少なくなるため、それだけ他のことにお金を使うことができます。
賃貸か購入か、これから住むマンションを選ぶ際には何十年も先のことをイメージしながら考えていくことがとても大事です。
住み始めた後で後悔しないためにも、マンションは真剣に考えた上で選ぶようにしていきましょう。