第一回 現在の金利は誰が・何時・どこで決めるのか?

第一回 現在の金利は誰が・何時・どこで決めるのか?

第一回目は現在の金利は誰が・何時・どこで決めるのか?のお話

私たちがお金を銀行から借りる時の金利は当然、銀行が決めます。
当たり前ですネ
では、銀行は何を基にして金利を決めているのでしょうか?
今日は住宅を購入するときにお世話になる住宅ローン金利のうち、変動金利型の金利についてその仕組みを少し勉強してみましょう。

住宅ローン金利が決まる最初の出発点は日本銀行が決める政策誘導目標金利です。

2015年5月時点の政策誘導目標金利は『年利0.1%』です。
一昔前ですがバブル経済崩壊後のゼロ金利政策とは、この政策誘導目標金利を限りなくゼロに近づける政策のことを言います。
このゼロ金利政策解除後に政策誘導目標金利は0.25%→0.50%と上昇し、その後0.3%→0.1%と引下げとなり現在に至っています。

ちなみに、政策誘導目標金利は日銀の金融政策決定会合で毎月検討されているのですが、金融政策決定会合のメンバー(委員)は日銀の黒田総裁ほか2名の日銀副総裁と6名の民間メンバー合計9名のメンバー(委員)により多数決で決められているのです。
日本国の金利の体系を9名のメンバーが決めているなんてすごいですネ
逆に言うとメンバー(委員)の方は責任重大で大変なご苦労があることと思います。

ものすごくザックリですが
政策誘導目標金利 → 市場金利(コールレート) → 銀行の短期プライムレート → 住宅ローン基準金利の順に金利が決まっていきます。

現在の住宅ローン基準金利は年利2.475%が主流です。
市場金利(約0.1%) → 短プラ(1.475%) → 基準金利(2.475%)
市場金利は約0.1%となっています。
これは実際にコール市場での金利は毎日変動しているためです。

ここから各銀行が金利優遇として1.0%〜1.75%程度優遇がついています。

金融緩和政策により現状0.1%となっている政策誘導目標金利は据置の方向ですが、景気動向により将来上昇することが予想されます。

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