第二回 金利の先読み

第二回 金利の先読み

第二回 金利の先読みのお話

前回のコラムで住宅ローン金利の決定プロセスについて少し触れましたが固定金利の今後の動向についても気になるなるところです。

そこで、今回は住宅金融支援機構が提供するフラット35(20)の金利について見ていこうと思います。

わたくし事ですが、自分は今から約30年近く前に今の住宅金融支援機構の前身の住宅金融公庫からマンション購入時に1800万円を期間35年で借りました。 当時の金利は年利5.7%でした。「ゆとり返済」とか言う当初5年間支払額が抑えられる返済方法でした。まさに返しても返してもさっぱり元金が減らない典型的パターンでした。

それに比べると2015年6月のフラット35の代表的な取扱い金利は年利1.545%なので、ずい分安くなったものです。
もし、当時の私の借入れ金1800万円を通常の返済方法で借りていれば毎月の支払額は9万9034円今年の6月に借りると5万5511円さらに、経済対策対応の対象物件(フラット35S Aタイプ)だと当初10年間は5万352円、11年目からは5万4073円となります。
何しろ固定金利で支払額が確定している中で比較すると約4万8千円程度安いのです。
この差はビックリです。というか昔あんなに苦労して返したのがバカバカしいぐらいです。

ところで、 フラット35の金利は今年の2月に過去最低を記録しています。
その後はほぼ毎月チョコチョコ上昇しています。
乱暴な言い方をすれば株価が上昇(2万円台)すると、投資家の資金は株式市場に流れる為、長期金利の代表的指数である国債の利回りが上昇することとなります。

もちろん、単純に連動するわけではなく「円安」や「物価指数」「失業率」「原油価格」「ギリシャの債務問題」等々複合的に影響があるのですが、どう見ても長期金利は上昇傾向にあると言わざるを得ない状況です。

不動産販売会社は「今が買い時です」的フレーズを良く使いますが、 金利動向から判断すると本当に「今が買い時」かも!

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